■杉並宮前プロジェクト

誰もが手をつけられなかった、由緒ある土地の事業化

杉並区の高井戸エリアに何人かいらっしゃる大地主さんのおひとりの土地でした。

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このエリアでの大地主さんの土地を扱ったのは浜田山とここ宮前でした。約20年ほど前に始まったMONEYGAMEの先駆けが金融機関による相続対策でした。この金融機関による相続対策でたくさんの方が地所を失っていきます。

 

その中で残されたこの土地は由緒ある土地で何とか少しでも財産として残したい。ご先祖様に申しわけないとの地主さんの思いからスタートしました。

しかしながらそのハードルの高さから契約時には顧問弁護士から経理担当から全員集合の異例の契約となりました。納税の大切さや国税の方のやさしさに触れたのもこのプロジェクトでした。

 

ただ最終的には金融機関による大どんでん返しをくらわされ、自分が思っていたWIN,WINに出来なかった事が後悔として深く心に残った事業でした。ただ、この事業には別のテーマがあり、本当のバリアフリーとは何なのかでした。当時の高齢者住宅についてはスロープをつけたりして当時の建設省が出していた高齢者住宅の長寿社会対応住宅のマニュアルがハード面のベースでした。

 

このマンションはエントランスを広く中庭を一望出来るようにし、集会ができるスペースも広くとり、中には植物を育てられる温室をつくり、高齢化に向けてコミュニケーション広場をつくり、近くの小学校の生徒や中学校の生徒が遊びに来て一緒に植物の勉強や交流を将来的に出来ないだろうか。

バリアフリー住宅は、ハードは十分なので、ソフトをどうするかが欧米ははじめていましたが、日本が考えなければならないのではというテーマでした。しかしながらそこに最大の問題が発生しました。営業マンと管理会社が理解できない。

 

15年早かったかな?いまの時代では当たり前になってきていることですが実はまだまだです。

 


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